2012/11/19 Category : 淋しい閲歴 ―旧ブログより― 半過去 従前ならものを見れば口を衝いて出た言葉が、出ない。感取した儘、澱(おり)の様に溜まっているようだ。不全ながら、心覚えに記して置く事にする。5月の未だ柔かく、日を透かして精彩滴る新緑。その一葉一葉を風が細やかに動かし、葉面に反照した光がちらちらと揺れるのが、“風光る”の感である。それが次第に青味を増し繁茂して往くと、庭に吹く風も変わって鮮烈に感じる。初夏の輝きを感じるのはこの頃である。扨(さて)6月。庭を見れば、晴れていれば昆虫や鱗翅の類が常に動いている。それを索然と眺めるのが日課である。此節の不規則な気候は、僕を不安定にさせるに充分である。勿論、この月への特別の心情が柵(しがら)んでいる事は言(げん)を俟(ま)たないが。前梅雨の寒さにそぐわず車百合 / 棹人魚詩舎 コトバnoiseミ『半過去』 http://mblg.tv/u39nss/entry/127/?cur=archive&val=all PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword