2013/02/04 Category : 病犬(やまいぬ)の吠声(はいせい) 転換 頃来、状態が捗々(はかばか)しくなく、煩わしい日々が続いている。先ず寝床から這い出る事から大儀であって、覚醒したその刹那、前額の頭痛と同時に後頭部の不快感を感じる。恰(まる)で鬱陶を張り憑けられたかの様なそれを知覚すると、その腕だか脚だかが圧し掛かったの如く身動(みじろ)ぎが取れなくなる。腕は痺れ震顫し、脚には鈍い痛みも伴って儘ならない。鬱陶は眼球にも伸び、眩暈に襲われ瞼を閉じざるを得ない。兎に角和らぐまで臥せた状態で凌ぐが、起床したところで状態は変わらないのだ。現に今も。扨(さて)、僕をこうも悩ませている業病の正体であるが、どうも周知されていないらしく、糅(か)てて加えて病名から別のものと誤解され易いのである。転換性障害――ご存知だろうか。先述の間違えられる病気とは、同じ音の癲癇(てんかん)である。僕は曲がり形(なり)にも医療に関して大学校で得業したのだが、不勉強な上、精神疾患については履修していなかったものだから、偏見と自虐に充ちた説明となる事を予め布石として打っておく。身体表現性疾患だの疾病利得だのは云うまい。調べれば出てくるものであるし、以前のBlog『コトバ noise ミ』で述べていた筈だ。どうも無駄口が過ぎる。一言で済まそうとすれば、“我儘を拗(こじ)らせた病気”、だろうか。更に単語で済ませば只二文字、“逃避”。全く誠に実以て僕らしい、御誂(おあつら)え向きである。 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword