2013/01/08 Category : 日乗(にちじょう) ―“現代書生”の色色とその生活― 初便(はつだより) 学士課程を終えて三箇月だけ社員として勤務していた時期があったのだが、そこの古朋輩(こほうばい)よりメールがあった。端的に云えば、“飲み”の誘いである。読み下して先ず乗るべきと思ったのは、厭人癖(misanthrope)にありながら、賦質(ふしつ)の御人好しの嫌いがある故だろう。思うが早いか、起り得る場面場面を脳中に浮かばせ、心象の彼女等に応酬し対処する。が、我慢ならない。健全な女の相手など御免だと、早々と内向を切り上げた。果たして、辞退するのが賢明だと判ずるに到った訳だが、今度は断りの復答に頭を悩ます。こんな些事(さじ)如きに、追い詰められたかの様に囚われる性が忌々しい。 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword