2012/07/13 Category : 机上の泉 ―大辞泉等依り― 書厨/書淫/書痴 読書に関する言葉を集めてみた。◇書厨(しょちゅう)①本棚。書棚。②ただ読書するだけで、その知識を活用する才能のない人。「厨」と見聞きすると、オタク気質な僕は「厨房(=中坊)」とか何何中毒の「○○厨=中)」などの類かと発想して仕舞うが、本来「厨」という漢字は箱とか箪笥を意味するようだ。同じような言葉に「書蠧(しょと)」「蠧魚(とぎょ)」があるが、どちらも紙魚(しみ)という書物を食害する虫の事を云う。これは云われたら相当厭(いや)だ。害虫扱いかと。本棚のほうが幾等(いくら)か救われる。孟子の言葉に「悉(ことごと)く書を信ずれば則(すなわ)ち書無きに如(し)かず」とあるのも結構衝(つ)いてくる。「お前は本読むな」云われたみたいだ。◇書淫(しょいん)読書にふけること。非常に書物が好きなこと。また、その人。この場合の「淫」は、「淫する=度を過ごして熱中する、耽(ふけ)る」という意味である。因(ちなみ)に、前後逆にして「淫書」とするとエロ本になる。「書淫」というエロゲがあるらしい。閑話休題。◇書痴(しょち)①読書ばかりしていて、世の中のことにうとい人。②書物の収集に熱中している人。ビブリオマニア。前者に関しては、学者に対して云う似たような言葉があったような気がするが、生憎(あいにく)今思い出せない。後者は割と身に覚えがある。蒐集癖。書架に並んであるのを見ると陶然(とうぜん)として仕舞う。ジョジョやら西尾維新やら。と、『机上の泉』はこの様な容(かたち)で進めていきたいと思う。読んで戴いた方々のお役に立てたら同慶の至り。 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword