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人魚廼舎 詞藻苑  NINGYO NO YA ―shisou en―

Home > ブログ > 日乗(にちじょう) ―“現代書生”の色色とその生活―

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転化

大学卒業と共に親元を離れ、就職し暫らくして転換性障害を発症。
処方された薬の副作用に酷く呑まれ心身共に儘ならず、最後の月は一日として業務を為遂(しと)げる日も無く末日に退職。


彼此(かれこれ)一年。

初めの内は、獣語の如き絶叫を喚(わめ)き、悶(もだ)え踠(もが)き足掻(あが)き震顫(しんせん)する狂人であった。

今や無為無策、徒食する嬾(ものぐさ)である。


折りに付け親より非憤され、それから幾月。

到頭当人も遊惰(ゆうだ)にも無聊(ぶりょう)し…否、勿論只々悠長に過ごしては無かったのだと云い開きしたいが、それは旧ブログの記事『鬼胎(きたい)』に委(くわ)しい。

週3日だが就労する事となった。
他ならぬ我が事にも拘(かかわ)らず、未だ夢心地で茫然たる有様である。
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暁闇(ぎょうあん)

夜明け方に目醒める。
床より起きて喉を潤してから再度枕に頭を預けるものの、一向に眠りに落ちる事が出来ない。

至極当たり前だ。
早寝を云い付けられている。
短針が時計半周する程度、充分に寝たのだから無理もない。


それにしても、体が寝床に落ち着かない。
節々が強張(こわば)って音を発(た)てて已(や)まない。
隣の父を起こさない様…とは云え早起きの父はその内起床する頃だが、「起きる」と「起こされる」とでは大分(だいぶん)心証が違うものだ…、注意を配り乍(なが)ら輾転反側(てんてんはんそく)する。


父が起き、暫らく経って漸(ようや)く眠りに就いた途端、続いて妙な夢に懕(おそ)われた。
左手の甲に包丁を添え宛て、林檎の皮剥きの様にやる夢。
僕は現実に刃物の扱いが不得手なものだから、同様に厚く不格好に垂れ下がる膚を見た。


全く僕の脳中を疑う。
寝起きの悪いのは頃日の常だが、久方振りに薬を欲する程の酷い気分となった。

僕と云う人間に就(つ)いて

タイトル通り、僕は二十過ぎて未だに自らのことを「僕」と称している。


活字が好きである。
読書はあまりしないが、本蒐集癖がある。
辞書を愛読している。


阿棹、という名は勿論筆名である。

尊敬する詩人萩原朔太郎の「明星」に短歌を寄稿した際の筆名「美棹」に由来する。
明星を代表する与謝野晶子も好きなので両得。
また、歌人原阿佐緒も意識した。

一応、
萩原       朔  太 郎
HAGIWARA SAKUTARO
と後講釈だが、うまく採れた。
案外、美棹もそこからなのかも知れないが。

本名は実に凡庸なものだ。

二つ名は、「現代書生」、「病犬(やまいぬ)」、「人生落伍者」


中肉低背で小柄。
鳩尾の辺りから下腹部に掛けて線上の痕があるのが特徴。

視力は極めて低く、眼鏡を掛けている。

髪質は縮毛。
不精者な為、散髪に一年以上行っておらず伸ばし放題である。


転換性障害(ヒステリー)持ち。
目下、失職中で、無為無策に過ごしている。

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