2012/11/24 Category : 日乗(にちじょう) ―“現代書生”の色色とその生活― 沫緒(あわを) 玉の緒を沫緒に縒りて結べらばありて後にも逢はざらめやも紀女郎 きのいらつめ(紀少鹿女郎 きのおしかのいらつめ)[万葉集 巻4-763 相聞] 互いの玉の緒を沫緒のように緩やかに縒り合わせて結んでおけば、生き長らえて後には、いつかお会い出来ないわけがありましょうか今朝、NHKラジオ第1「とっておきラジオ」にて『NHK万葉恋活講座 ~万葉集に学ぶ恋の技~』が放送された。迂闊な事に殆どを聴き逃してしまった為、サイトにて紹介された歌を眺めていたところ、上記の歌が気になったのである。教科書的な現代語訳では解りづらいが、清川妙著『つらい時、いつも古典に救われた』より引用すると、「紀女郎が大伴家持におくった歌、家持のほうから恋仲になろうと迫られたのに対して、やんわりと『おたがい、もっと自由な仲のほうが長つづきしていいんじゃない?』と、いなしている歌だ。恋してすぐに深い仲になってしまって、飽きて別れて胸をひき裂かれる思いをするよりも、男友達の関係のほうがいいわ、という提案。古い『万葉集』の中にも、こんないまふうなセンスの歌があることは、なんとも愉しい。いってみれば、これは『恋人でいるより、男友達の関係でいましょうよ』という提案ではなかろうか」との事である。万葉の恋歌というと情熱的なものと想起し勝ちだが、こんなにも清涼な歌があったとは。 PR
2012/11/03 Category : 日乗(にちじょう) ―“現代書生”の色色とその生活― 独話 2011年9月2日よりTwitterを利用している。誰が聞くでもなく、今に至るまで千を上回る呟きをしているようだ。そこで過去に遡(さかのぼ)って、どのような発言をしているか概括的に浚(さら)ってみたい。初期2011年9月2日 - 21:39 『最初のツイート』 テスト投稿2011年9月3日 - 4:33 『深夜に起きてから眠れないでいる。 』 意味のある発言2011年9月3日 - 9:15 『今のところ僕にとってツイッターは、彼氏追跡情報サービス「カレログ」ならぬ「ちゃるログ」である。』 Twitter利用についての発言。ちゃるとは妹である。2011年9月3日 - 18:59 『思い出の鈴こと××(本名)だよー。微力ながらホイミ!! 』 初めて友人に返信する。2011年9月4日 - 9:36 『ブック・アサヒ・コム開始』 それまでは、プレイしているゲームについて独り言(ご)つ。2011年9月5日 - 2:40 『殆ど寝てないが寝られそうもないので起きる。 』2011年9月5日 - 2:46 『眠れない。気持ち悪い。』2011年9月5日 - 2:50 『今は早朝なのか深夜なのか?寝られずに起きた僕としたら前者のつもりなのだが。 』2011年9月5日 - 11:44 『深夜に起きてからずっと起きていて、結局2時間強しか寝ていない。』2011年9月5日 - 11:46 『エビ嬢副作用酷かったから二度と飲みたくないけど、また不眠が戻って仕舞ったのが悩み。』2011年9月5日 - 11:53 『でもアカシジアはまじもう勘弁。 』2011年9月5日 - 11:58 『不眠も多分アカシジアからきている訳だが。』『そういや食事時間になると起こる吐き気も戻ってきたな。 』初めの頃は病状かゲームの話をして、後は妹の動向を知る為に使っていた様だ。
2012/10/10 Category : 日乗(にちじょう) ―“現代書生”の色色とその生活― 寒露 夏残る気配から覚えず秋暑となったと思いきや、秋爽を感じる間も無く突として身に入(し)む寒さである。月曜は祝日であるから職場は休業で、4日の連休を得た訳だが、例の如く痼疾(こしつ)に責め苛まれ無為に消日して終(しま)った。それが怙恃(ふたおや)には自堕落に見えるものだから、連日問責され、一層鬱積してゆく許(ばか)りである。
2012/10/07 Category : 日乗(にちじょう) ―“現代書生”の色色とその生活― 蒙昧(もうまい) 不断土曜は非番なのだが、交換を請われた為、昨日は一廉(いっかど)然に働きに出た。人数合わせだとしても歓迎されないだろうと、煩悶し寝床から中中抜けだせず、職場に向かう道中の足は重かった。果たして医師には罵倒され、衛生士には叱責された。扱(こ)き下ろされる自分がみじめに思えて、帰る頃にはすっかり打ち萎れていた。人に悪(あ)し様に云われる事が厭な訳ではない。知識も無く、道理に暗い、只々愚かな僕を痛い程思い知らされるのが居(い)た堪(たま)らないのだ。
2012/10/02 Category : 日乗(にちじょう) ―“現代書生”の色色とその生活― 無月(むげつ) 夏と秋の端境期も後者に推し移りつつある。陽射があっても風が和らげ当(まさ)に“秋暑”といった風情。朝夕には爽気が膚に触れ、入道雲もすじ雲に溶けてゆく。9月は立ち休む猶予も容(い)れず、匆々(そうそう)に経過して終った。先々月の末より正業に就いたが、生半(なまなか)に再発した慢性的怠惰感が、就業も休暇も全うにこなすことを難儀にさせている。