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人魚廼舎 詞藻苑  NINGYO NO YA ―shisou en―

Home > ブログ > 日乗(にちじょう) ―“現代書生”の色色とその生活―

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沫緒(あわを)

玉の緒を沫緒に縒りて結べらばありて後にも逢はざらめやも

紀女郎 きのいらつめ(紀少鹿女郎 きのおしかのいらつめ)
[万葉集 巻4-763 相聞]

 互いの玉の緒を沫緒のように緩やかに縒り合わせて結んでおけば、生き長らえて後には、いつかお会い出来ないわけがありましょうか



今朝、NHKラジオ第1「とっておきラジオ」にて『NHK万葉恋活講座 ~万葉集に学ぶ恋の技~』が放送された。

迂闊な事に殆どを聴き逃してしまった為、サイトにて紹介された歌を眺めていたところ、上記の歌が気になったのである。


教科書的な現代語訳では解りづらいが、清川妙著『つらい時、いつも古典に救われた』より引用すると、
「紀女郎が大伴家持におくった歌、家持のほうから恋仲になろうと迫られたのに対して、やんわりと『おたがい、もっと自由な仲のほうが長つづきしていいんじゃない?』と、いなしている歌だ。

恋してすぐに深い仲になってしまって、飽きて別れて胸をひき裂かれる思いをするよりも、男友達の関係のほうがいいわ、という提案。
古い『万葉集』の中にも、こんないまふうなセンスの歌があることは、なんとも愉しい。
いってみれば、これは『恋人でいるより、男友達の関係でいましょうよ』という提案ではなかろうか」
との事である。


万葉の恋歌というと情熱的なものと想起し勝ちだが、こんなにも清涼な歌があったとは。
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独話

2011年9月2日よりTwitterを利用している。
誰が聞くでもなく、今に至るまで千を上回る呟きをしているようだ。

そこで過去に遡(さかのぼ)って、どのような発言をしているか概括的に浚(さら)ってみたい。

初期
2011年9月2日 - 21:39 『最初のツイート』
  テスト投稿
2011年9月3日 - 4:33 『深夜に起きてから眠れないでいる。 』
  意味のある発言
2011年9月3日 - 9:15 『今のところ僕にとってツイッターは、彼氏追跡情報サービス「カレログ」ならぬ「ちゃるログ」である。』
  Twitter利用についての発言。ちゃるとは妹である。
2011年9月3日 - 18:59 『思い出の鈴こと××(本名)だよー。微力ながらホイミ!! 』
  初めて友人に返信する。
2011年9月4日 - 9:36 『ブック・アサヒ・コム開始』
  それまでは、プレイしているゲームについて独り言(ご)つ。
2011年9月5日 - 2:40 『殆ど寝てないが寝られそうもないので起きる。 』
2011年9月5日 - 2:46 『眠れない。気持ち悪い。』
2011年9月5日 - 2:50 『今は早朝なのか深夜なのか?寝られずに起きた僕としたら前者のつもりなのだが。 』
2011年9月5日 - 11:44 『深夜に起きてからずっと起きていて、結局2時間強しか寝ていない。』
2011年9月5日 - 11:46 『エビ嬢副作用酷かったから二度と飲みたくないけど、また不眠が戻って仕舞ったのが悩み。』
2011年9月5日 - 11:53 『でもアカシジアはまじもう勘弁。 』
2011年9月5日 - 11:58 『不眠も多分アカシジアからきている訳だが。』『そういや食事時間になると起こる吐き気も戻ってきたな。 』


初めの頃は病状かゲームの話をして、後は妹の動向を知る為に使っていた様だ。

寒露

夏残る気配から覚えず秋暑となったと思いきや、秋爽を感じる間も無く突として身に入(し)む寒さである。

月曜は祝日であるから職場は休業で、4日の連休を得た訳だが、例の如く痼疾(こしつ)に責め苛まれ無為に消日して終(しま)った。
それが怙恃(ふたおや)には自堕落に見えるものだから、連日問責され、一層鬱積してゆく許(ばか)りである。

蒙昧(もうまい)

不断土曜は非番なのだが、交換を請われた為、昨日は一廉(いっかど)然に働きに出た。


人数合わせだとしても歓迎されないだろうと、煩悶し寝床から中中抜けだせず、職場に向かう道中の足は重かった。

果たして医師には罵倒され、衛生士には叱責された。
扱(こ)き下ろされる自分がみじめに思えて、帰る頃にはすっかり打ち萎れていた。


人に悪(あ)し様に云われる事が厭な訳ではない。

知識も無く、道理に暗い、只々愚かな僕を痛い程思い知らされるのが居(い)た堪(たま)らないのだ。

無月(むげつ)

夏と秋の端境期も後者に推し移りつつある。
陽射があっても風が和らげ当(まさ)に“秋暑”といった風情。
朝夕には爽気が膚に触れ、入道雲もすじ雲に溶けてゆく。

9月は立ち休む猶予も容(い)れず、匆々(そうそう)に経過して終った。
先々月の末より正業に就いたが、生半(なまなか)に再発した慢性的怠惰感が、就業も休暇も全うにこなすことを難儀にさせている。

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