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人魚廼舎 詞藻苑  NINGYO NO YA ―shisou en―

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馮河(ひょうが)

Minecraftで遠出した御話。

目指すはキノコ島…正式の表記は“キノコ群生地(Mushroom Island)”。

キノコが多く生息し、巨大なキノコも点在する。
キノコ牛(Mooshroom ムーシュルーム)と云うゲーム上の生物が生息する唯一の場所であり、同時にそれ以外のMOBは発生しない。動物は無論、敵MOBさえもである。
他のバイオームとはかなり異質である。

英名から察せられる通り、多くは海洋バイオームに“島”として存在する。
その地理的特徴故(ゆえ)、自力で探し当てるのは極めて困難である。


斯(か)くして、『AMIDST』を頼る事にした。

この外部ツールは、シード値を入力するか、セーブデータを読み込むかする事に依って、大まかにバイオームや建造物の配置を把握する事が出来る。

他の用途として、プレイヤーの顔の印…これが現在地を示すのだが、これを移動することで、ゲーム内で歩き回らずとも直接目的の場に到着させられるらしい。

ここで注意が必要なのだが、このツールに依る移動は勿論セーブデータを書き換える。
そして問題なのが、着地地点が最高高度である事である。
着“地”、“地”点……否、最早空中である。落下死は免(まぬか)れまい。
このツールでは高低を読み取る事が出来ないことから、移動先でのブロックに依る窒息死を避ける為の措置なのだろう。
使用するには扱いを要する。

移動手段とする場合は、目的の座標の近くに海があればそこに着“水”させる事を推奨する。
2ブロック以上の水深であれば落花ダメージは防げるだろう。

扨(さて)、
AMIDSTに依って、遠くはあるが陸続きのキノコバイオームが存在する事が判明した。
今回、差し当たって別段の用は無く、存在が確認出来ただけで充分であった。
何れ気軽に来られる様ゲートだけ設置して、ネザーへ繋げず陸路で拠点へ戻った。






ところで、上記に於いて然(さ)も知った風に講釈してきたが、白状するとAMIDSTでの移動を今方(いましがた)まで知らなかった。

果たして、愚かにも目指すキノコ半島迄(まで)遠路遥々歩いて往復した訳である。
何と云う徒労。
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暁闇(ぎょうあん)

夜明け方に目醒める。
床より起きて喉を潤してから再度枕に頭を預けるものの、一向に眠りに落ちる事が出来ない。

至極当たり前だ。
早寝を云い付けられている。
短針が時計半周する程度、充分に寝たのだから無理もない。


それにしても、体が寝床に落ち着かない。
節々が強張(こわば)って音を発(た)てて已(や)まない。
隣の父を起こさない様…とは云え早起きの父はその内起床する頃だが、「起きる」と「起こされる」とでは大分(だいぶん)心証が違うものだ…、注意を配り乍(なが)ら輾転反側(てんてんはんそく)する。


父が起き、暫らく経って漸(ようや)く眠りに就いた途端、続いて妙な夢に懕(おそ)われた。
左手の甲に包丁を添え宛て、林檎の皮剥きの様にやる夢。
僕は現実に刃物の扱いが不得手なものだから、同様に厚く不格好に垂れ下がる膚を見た。


全く僕の脳中を疑う。
寝起きの悪いのは頃日の常だが、久方振りに薬を欲する程の酷い気分となった。

修辞の森 比喩②/換喩・提喩・諷喩

以下は隠喩の一種と云っても好いだろう。


◇換喩(かんゆ)
ある事物を表すのに、それと深い関係のある事物で置き換える法。
「青い目」で「西洋人」を、「鳥居」で「神社」を表す類。
挙偶法。メトニミー

例文の譬(たと)えが旧いが、「永田町」で「国会」を、「ドン・ファン」で「女たらし」を差す等、要は象徴で全体を差す。
一般名詞の代わりに固有名詞を用いると云った風だ。


番外
◆転喩(てんゆ)
ある物事を直接に言うかわりに、それに先行または後続することを言う。
「袖をぬらす」で「涙を流す」を、「お手洗い」で「トイレ」を、また「十分すぎるほど生きた」で「死」を表す類。
換喩の一種とされる事がある。


◇提喩(ていゆ)
全体と部分との関係に基づき、「花」(全体)で「桜」を、「小町」(部分)で「美人」(全体)を表現する類。
シネクドキ。

換喩に似ているが、違いは、包含する関係にある事である。


◇諷喩(ふうゆ)
たとえだけを提示して、その本義を間接的に推察させる方法。
「燕雀(えんじゃく)安(いずくん)ぞ鴻鵠(こうこく)の志を知らんや」が、小人物に大人物の心はわからないの意をさとらせる類。
寓喩。

要は例え話、諺(ことわざ)。

修辞の森 比喩/直喩と隠喩

旧blogより転記、改訂。

■■■


現在、最も学びたい学問は修辞学である。
残念ながら文学に関しては大学校で修学出来なかったので自学となる。


◇直喩(ちょくゆ)
「ようだ」「ごとし」「似たり」などの語を用いて、二つの物事を直接に比較して示すもの。
「雪の様な肌」「蜜に群がる蟻のごとく集まる」の類。
明喩(めいゆ)。シミリ。


◇隠喩
「…のようだ」「…のごとし」などの形を用いず、そのものの特徴を直接他のもので表現する方法。
「花のかんばせ」「金は力なり」の類。
暗喩。メタファー。


直喩に関しては“など”とあるが、前に「まるで」と付けても直喩だろう。


私見だが、我田引水の説で往々にして用いられる稚拙な直喩は酷くて聞くに堪えない。

また、上記の「雪の様な肌」「花のかんばせ」の様に、使い古された常套文句も、文章を書こうとする者なら使うべきではないだろう。

前者は直喩など使わずとも「雪の肌(隠喩)」「雪肌(せっき・ゆきはだ)」で充分だ。

僕なら「白皙(はくせき)」を使う所だが。

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